青い固形燃料の落とし穴

JD

2015年12月03日 20:24

今や100均でも簡単に手に入る青い固形燃料。

今日はひとつ間違えると危ない固形燃料を、安全・安心して使うことについて書こうと思います。


真面目な内容になりますので、興味ない方や固形燃料は今も今後も使わないという方はスルーしてくださいね。

旅館や宴会のお料理に出てくるひとり鍋や陶板焼きなどに使われる固形燃料は誰しも一度は見たことがありますよね。

ライターで簡単に着火できて持ち運びやすさもあり、キャンプで使われる方もチラホラ。

今年の秋は雑誌famの付録で小さい焚き火台に人気が集中し、これでアルコールストーブみたいに固形燃料でお湯を沸かしたり、料理をされる方もいるのではないでしょうか。
私も買って使っています。

そこで本題です

この固形燃料は主にメタノールが使用されています。これに脂肪酸等でゲル化(固化)しています。
ご存じの方も多いと思いますが、メタノールは経口摂取すると網膜損傷による失明、最悪の場合死亡事故につながる毒性があります。
100%メタノールではないとしても、これが多く含まれる固形燃料は注意して取り扱う必要があります。
お菓子と間違えて食べてしまわないように、小さいお子さんがいるファミリーキャンパーさんは気をつけて管理しましょう。
 毎日の生活であまり目にするものではありませんから、珍しがって子供が興味を持つのは自然なことでしょうし、まさかそこまで危険な物とは考えが至らないのも当然のことです。
 アルミ箔が付いているので余計にお菓子のように見えなくもないので・・・


大人が使う時も、必ずコッヘルやシエラカップ、クッカーなどの容器に入った物を加熱するためだけに使いましょう。
 固形燃料の火で直火焼きをするのは絶対にやめておきましょう。
焚き火で串に刺したソーセージやお肉、マシュマロなんかを焼く感覚で、固形燃料の火を使って同じようなことをされると、揮発したメタノールやそれが混じった煤が食べ物に付着します。
これで即座に症状が出るとは限りませんが、勧められるものではありませんよね。
小さいお子さんは少量でも調子が悪くなってしまう可能性もなきにしもあらずです。

 
 ビニールが破れた固形燃料を素手で触ることもよろしくありません。
固形燃料はゴム手袋などで持つのが正しい取扱方法です。メーカーは恐らくビニールが破れていなくても素手で触らないように説明しているはずです。
キャンプなんかでゴム手袋の用意も面倒ですから、割り箸なんかで持つようにすれば簡単ですよね。

メタノールを使った固形燃料がこれから便利で役立つ季節に入りますが、
今年はミニ焚き火台のおかげで使う方が増えそうです。
固形燃料のことについてあまりご存じない方がいらっしゃれば、
安全のためにと参考までに真面目くさって書いてしまいました。
みなさん楽しく安全に冬キャンしましょうねー


 アルコールストーブの燃料アルコールもメタノールが使われているので同様です。
 アルコール度数が極端に高い蒸留酒(アルコール度数90%以上のウォッカとか)を使えば
安全に直火焼きはできると思いますが、ストーブへの影響等は自己責任でお願いしますね。



キャンプの知恵がいっぱいです

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