持ちつ持たれつ -Live and let live-

snowpeakの2016年カタログが送られてきましたね。

もう値上げ情報、新製品、リニューアル情報は他のブロガーさんがたくさん上げられているので割愛

2年前の各メーカーの一斉値上げに続き、2016年もスノーピーク、コールマン(一部の幕体を除く)は値上げが確定。

恐らくその他のメーカーも値上げが続くのではないかと容易に想像できます。

外国為替相場が1ドル80円台だった頃の円高ベースの価格設定である2013年までの製品相場はもはや夢の時代だったと言えるでしょう。

その後急激な円安へ振れたことにより、第1段階的な1ドル120円前後を反映した結果、値上げされた各メーカーの価格が2014年のカタログプライスでしたが、平均的に120円を超えている現状ではどのメーカーも1ドル130円で利益確保が可能なカタログプライスにしておかなければリスクが高いのでしょうね。

定価138000円のテントを一例に
(お断りしておきますが以下は私見であり物流の一般的な数値を元に書いています。正しい数字とは限りませんので大雑把に見てくださいね)
メーカーの仕入れ原価が35%程として、48300円くらい。
1$/120円で約$402　
これが1$/130円ならメーカー仕入れ原価は52260円に上がっちゃう訳です。
これだと逆算で定価は約149300円に。
これだけなら8%強の値上げ幅になります。
恐らく円相場の下落以外に中国の工場の人件費高騰にもかなり影響していると思われます。
それを加味すると、結果10%～15%程の値上げになるのではないかな、と裏読みしています。

現状の定価では
メーカー→代理店(問屋)卸価格が55%として75900円。
代理店→小売店への卸価格が70%として96600円。
メーカーの利益が27600円(代理店なしのSPだと48300円)
代理店の利益が20700円
小売店の利益が41400円(定価販売だとして)
S・オーソリティのセールなどで20%OFFの110400円で販売された場合はSAの粗利13800円。粗利率12.5%。
138000円のテントを売っても13800円しか粗利が残らない。定価ベースでたったの10%です。10%!!
経費を引いたらお店に残るものなんてほとんど無いに等しいでしょうね。
こんなセールを年に2回も実施できるのはボリュームでカバーできるお店の強み。
逆にこのセールにユーザーが流れることで中小のお店を圧迫しているのも事実でしょうね。
ユーザーとしては1円でも安いお店で買いたいのが当然ですが、コアな商品を置いている小さなお店にも頑張ってもらいたい。私はそういうお店でもできるだけ買い物をするように心がけています。全ては無理ですけど

因みにスノーピークは現在代理店を通さず全販売店直販体制です。そうなると代理店分の利益は小売店、SPのどちらに付くのかと思いますよね。
小売店の話では直販に変わった時に卸価格の値下がりは一切なかったということですから、代理店カットで生じた利益は全部SPに納まったようですね。

スノーピークのようなアフターケアが徹底されているメーカーはその分利益率でカバーしなければなりませんし、カタログの発送も一定ランクの会員以上は宅配便で発送されていますから、会員サービス等の経費を補うにはそれ相応の利益が必要ですよね。
もちろん上場したことにより資金力を武器にしてさらなる利益強化が求められます。
利鞘をしっかり確保しておくことで安定したサービスやアフターケアを提供する。
これもひとつの方法だと思います。


いろんな新製品情報がいっぱいありますよ

にほんブログ村


アウトドア ブログランキングへ